白内障とは水晶体や水晶体嚢が様々な原因で変性し、不透明（白濁）になった状態です。
要因には加齢、外傷、遺伝、放射線、先天性、糖尿病など様々なものがあります。

白内障の治療は外科療法が最も効果的でベストな治療法です。
内科療法というと、白内障の進行予防が注目されますが、予防的な点眼や内服にはエビデンス（根拠のある治療法）がないのが現状であり、重要なのは白内障からの合併症を予防することです。中でも白内障から必ず続発するぶどう膜炎を予防していくことが重要でありますが、内科療法には限界がありぶどう膜炎を繰り返し、最終的には痛みをコントロールできずに眼球摘出手術や、義眼手術になることもあります。
白内障手術は視力を維持できるだけでなく、このような合併症から眼を守ることもできます。

現在、当院では他院と連携して白内障の手術をご案内しています。
術後は当院で1週間程度の入院と術後管理になります。
手術は希望でなくても進行予防や合併症予防に関してもご協力致します。
わんちゃん、ねこちゃんの白内障でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

白内障による視覚障害で紹介来院されました。
両眼の白内障の手術を行い、濁った水晶体内容物は吸引除去し、人工レンズを挿入しました。
視覚障害が出て、見えにくくなっていましたが、視覚は改善しました。
術後は順調に経過しています。